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暑い場所より寒い場所

ゲームとその他雑記をよく書きます

Far Cry4 感想と少々の考察

ゲーム 感想

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今回感想を書くのは Ubisoft から出ている Farcry 4 だ。
どんなゲームだったかを改めて説明していこう。 なお、自分はDLCには手を出していないため、その中で書いていることをご了承下さい。
※ネタバレが多く存在します。未プレイまたはプレイ中の方は注意してください。

どんなゲームか

このゲームはキラットと呼ばれる国で繰り広げられる、オープンワールドのシングルFPSだ。(coopモードもある)
主人公、エイジェイ・ゲール(以下AJ)は遺灰をこの地、キラットに撒いてほしいという母の遺言の下、キラットにくることになる。
そこでAJはキラットに向かうバスに乗っていると、キラットの王であるパガン・ミンという男とその軍に襲撃される。
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このパガン・ミンこそ、AJの父、モハン・ゲールの宿敵であり、このキラットで圧政を強いている者だった。
パガンやその王立軍に立ち向かうべく、キラットの人々の一部はゴールデン・パスという組織で戦っているのだが、
AJはそのリーダー的存在であるアミータやサバルという者たちにパガン・ミンの暴政を覆すために協力を頼まれ、 これを引き受ける。 f:id:neemocho:20160911205655p:plain

というのが大まかな流れである。

前作と比べてのゲームシステム

自分は Farcry 3 をやったことがあり、それの流れで4もやったのだが、システム的には格段に進化しているといえる。
例えば車の運転とかは目的地を定めると自動運転とかしてくれたり、売る用以外のアイテムは間違って選択すると「売ってもいいんですか?」みたいな警告が出るようになった。
また、象に乗れるようになったり、特定の武器で仕留めると動物の皮が最初から2枚剥ぎ取れるようになったり(前作ではスキルがないと2枚剥ぎ取ることはできなかった)と、進化している要素も多くなった。
また、未知の場所というランドマーク方式のシステムは、どういう場所にこういうスポットがあるという、オープンワールドゲームにおいての観光という側面を捨てることなく利用した良いシステムだと感じるので、ここはもう少しブラッシュアップして残しておいてほしいと思う。
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一方で、デスフロムアバブといったナイフで仕留める系のムーブを、前作はスキル画面で動画形式で説明していたのだが、今作はそれがなくなったので、どういうときに発動か忘れてたのにわからない、ということもあったので、ナイフキルのやり方はもう少し分かりやすく教えてほしかった。
また、相変わらず宝箱の量と財布のキャパシティが噛み合わなくてわざわざお金を使わないといけないというケースに前作同様出くわしたので、次回作ではいっそこの無駄に散りばめられた宝箱自体要らないのでは?とさえ思った。

キラット観光

前作 Farcry 3 のルークアイランドは、緑豊かな土地だったがそれでも数十時間もすると飽きが来るような景色ではあった。(それでも勿論楽しかったが)
一方で、今作のキラットは勿論緑も豊かだが、ミッションで雪山に行く事があったり、南部と北部で雪が降ってたりそうでなかったりと微妙に違いもあった。
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これほどスクショをとるのが楽しいゲームも中々なかった。
たま~に熊同士で戦ってる場面とかもあったりして、そういった風景に出くわすのもすごくよかった。
キラットという土地でドンバチしたりレースしたりフライトしたりということは、良い体験になったと思う。

ストーリー

感情移入できるかどうか

前作では、主人公ジェイソン・ブロディが常夏の島で兄弟や仲間と一緒にバカ騒ぎの旅行に来ていたら、突如現地のギャングに襲われ、 捕まった野営地にて脱出すべく軍人上がりの兄貴と一緒に行動していたら、兄貴はギャングに殺され、 その復讐とギャングに捕まった彼女や弟を助けるという目的の下、主人公は徐々に狂気に染まっていく、というお話だった。
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一方、今作のAJはいきなり「お前は今は亡き反乱軍のリーダーだった男の息子だ、なんとかしてくれ」だの言われ、正直プレイヤーと主人公の乖離がある感じだった。
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前作の主人公がすんなり感情移入できたとともに、明確な銃を握る理由があっただけに、どうしてもAJがゴールデン・パスに肩入れしなければならない理由があまり強くない。
なにせ、最初にパガンに襲われた後、彼の宮廷にて「暫く待っていたら君の用事に付き合う」といわれ、 実際待っていたらちゃんと遺灰を撒くのにパガンが付き合ってくれるというEDまで存在しているのだ。
最後まで進んだ自分は、そのEDを知り尚更感情移入出来ない理由が分かってしまい残念だった。

「選択」の自由と、その結果

このゲームでは、ある重要な場面でとある選択を迫られる。
それはEDにも左右してくるし、プレイヤーの体験にも重大な影響をもたらすだろう。
しかし、ぼくは最終的にあいつを撃ってしまったのだが、あまりにあっけない終わりと陽気な歌が流れてスタッフロールが流れ始めたとき、「これをするためにかけた数十時間はなんだったのか」という虚無感が襲った。
これが選択した結果なのか、あれだけ何度も選択させられて、最終的な答えがこれかと。
また、アミータに肩入れしていた僕はあの光景も最後に見てしまったのだが、これじゃあ同じことの繰り返しだし、脱力した僕はサバルの方も動画サイトではあるが確認して、追い打ちを食らった。
その後モハン・ゲールの日記も読んでいなかったので確かめたらこいつもこいつでという感じだった。
キラット自体がもはやヤクと暴力と宗教観にまみれた哀れな国なのかもしれない。とすら思った。
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パガン・ミンという存在

前作ではバースという悪、しかし絶対悪とは言い切れないがまさにかつてのジェイソン(3主人公)だったもの、そして主人公に立ちはだかるものとして狂気に満ちた最高の存在だった。
だが、パガン・ミンはどうだろうか。
AJと話すにしても無線機越し、直接会えたとしてもあまり胸中は語らない、要するにパガン・ミンという人物そのものが見えてこない。
EDやアミータサバルの結果をみるに、パガン・ミンという人物そのものをぼやかしたのは、パガン・ミンという存在そのものが圧政と暴力を表す概念でしかないのかもしれない。
ゆえに、彼のことが分からない、影武者などのこともありよりわからなくなっていくのかもしれない。
彼のあっけない死もまた、それを助長している可能性があるかもしれないと思った。
f:id:neemocho:20160911224524p:plain 「お前がやったことは結局、パガンのしたことと同じ暴力で敵を屈服させただけだ」皮肉めいて言いたいがためにああしたのだったら、3とは違う答えとして出たものとしてわかるのだが、ならAJ王EDがあっても良かった気がする。

総括

FarCry4 は、3と比べてもゲームとしては確実に進化した。
ストーリーは3をやった人ならどこか物足りない、狂気の足りぬ世界だと思うかもしれない。
しかし、このキラットという世界を堪能するのは十分楽しいので、メインストーリーは置くとしても、是非プレイしてない人にはお勧めしたいゲームの一つであるといえるだろう。
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さて、今度は Primal に手を出さないといけないですね…